スポンサーリンク

大学教員の苦悩オンライン授業90分は長い

f:id:siro-buta:20200521002340j:plain

みなさんこんにちは。白豚です。

 

私白豚は大学教員をしています。

 

今期は新型コロンウィルス感染症拡大の影響で、多くの大学で授業がオンラインで行われています。

 

白豚が勤める大学も例外ではなくオンライン授業を実施しています。

 

オンライン授業は大学によって、オンライン講義、遠隔授業などと呼ばれることもあるようです。

 

このオンライン授業を受ける側ではなく、行う側の大学教員にとっても苦労する点があります。

 

大学の講義は普段90分で行われますが、オンライン講義も901コマは変わりません。

 

オンライン授業を90分はとても長く感じます。その理由とオンライン授業の実際をお伝えしたいと思います。

 

 

リアルタイム授業のメリット・デメリット

 

私の勤務する大学で行われているオンライン授業の形式は2種類あります。

 

一つ目がリアルタイム講義と呼ばれるものです。

 

リアルタイム講義は、Zoomgoogle meetなどのオンライン会議システムを活用しながら、リアルタイムで授業を行います。

 

リアルタイム講義の場合、大学教員が普段使うパワーポイントなどの資料を画面共有という機能を使い、学生が見られるようにします。

 

その資料を見せながらマイクに向かってしゃべることで授業を行います。

 

この形式であれば、大学教員側から質問を投げかけて返答をもらったり、学生側からも声を発して質問をしたりすることができます。

 

双方向の授業ができないこともないという感じです。

 

ただし、通信状況が悪くなったりすることもあり、トラブルが発生しやすいというデメリットがあります。

 

少人数の講義向きといえます。

 

オンデマンド授業のメリット・デメリット

 

もう一つがオンデマンド講義と呼ばれるものです。

 

これは、授業ごとに講義用の映像教材を作成して、学生がアクセス可能な大学のシステムにアップロードすることで、講義を受講するということになります。

 

簡単に言うとyou tubeのような感じです。

 

作り方は人それぞれですが、パワーポイントに声を吹込み、スライドショーを録画して映像として出力する方法。ズームやgoogle meetで一人会議を実施してそれを録画する方法。黒板などを使いたい教員は普段通り授業を行いビデオカメラで録画する方法などがあります。

 

うちの大学では教員のやりやすい方法で作成してよいということになっています。

 

教員が作成した映像を学生がみて学び、質問などがあればメールが来ることもあります。

 

また、最後に課題を出し、提出させることで、学生のその授業での学習成果を確認することがほとんどです。

 

デメリットとしては学生から質問がある場合にすぐに質問できないこと。教員からすると学生が理解しているのかを確認できず、随時補足の説明をするということができないことがあります。

 

また、教員としてみれば学生からの質問が昼夜を問わず来ることなどもあげられます。

 

一方でメリットもあります。

 

メリットとしては映像教材なので学生は見たいときに見たい部分を繰り返し見ることができます。

 

人気の先生の授業ではこのメリットが大きいようです。

 

また、うちの大学ではモノによっては教員もほかの先生が作成したオンデマンド授業を見ることができます。

 

ほかの先生がどんな授業をしているのかを見ることで自分の授業にも生かせることもたくさんあり、とても勉強になります。

 

オンライン授業90分は長い理由

 

この記事の題名にも書いていますが、オンライン授業、特にオンデマンド授業を90分はとても長く感じ、作成するのにかかる時間もとても長いです。

  

というのも、普段は授業を行いながら、学生に質問を投げかけたり、学生をひき付けるように工夫をしながら授業を展開していきます。

 

学生の反応によっては雑談を入れながら学生の興味をひきす。

 

普段の授業では、パワーポイントなどの資料は、その授業で使用する予定のもの以外にも関連した資料やざっくりしたデータなどを準備しておき、学生の状況を見ながら使います。

 

授業は生き物です。

 

横道にそれながらも、本題からはそれずに授業を行います。

 

しかし、オンライン授業、とくにオンデマンド授業ではそれをすることができません。

 

横道にそれずに90分の映像を作ると、とても長く感じます。。

 

オンライン授業の90分は作り手が見ても、とても長く感じます。そして面白い内容が少ない。

 

普段いかに横道にそれながら、事例をあげたり、たとえ話をしたりしながら授業をしているかがわかります。

 

このようなものがないと非常に授業が長く感じます。そして作っていても面白くない。

 

多分学生にとっても面白くないでしょう。

 

かといって、学生の反応無しに自ら横道にそれながら授業を展開していくのがとても難しいのです。

 

緊急事態宣言は解除されたものの、まだ対面の通常授業が行わられる様子はありません。

 

自粛警察の存在も通常授業再開の足かせになっているようです。

 

学生の安全が第一ですから過激な自粛警察がいると非常に困ります。

siro-buta.hatenablog.com

 

というわけで大学教員のオンライン授業での苦悩はまだ続きます。

 

講義はまだよいが実習や実技はどうするのか

 

講義の科目は、普段のクオリティよりも下がってしまう面は否めなず、不本意ながらもどうにか授業を展開できています。

 

一方で実習や実技の授業をどうするのかということが大問題です。

 

実は各大学でまだ検討中というところが多く、うちの大学もはっきりとした方針が出ません。

 

コロナの様子がどうなるのかというところ次第というところもあるため、状況を見ながらということになっています。

 

しかし、夜寝て朝起きると日は1日進みます。

 

私は専門がとある実務の分野なのでどうしても実習や試験対策のような講座を行わなくてはなりません。

 

これに関しては現状ではどうなることやらとしか言えないところです。どうにかしなければいけないので案はありますがクオリティを担保できるかという問題があります。

 

新型コロナの感染が抑制されてきてはいます。

 

早く通常授業を行いたいものです。

スポンサーリンク
 

 

 

こんな記事も書いています

siro-buta.hatenablog.com