スポンサーリンク

大学に自粛警察が乗り込んできた

f:id:siro-buta:20200510223730j:plain

自粛警察」ということば。Twitterでも最近トレンド入りした言葉です。

 

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が終息せず緊急事態宣言が全国に発令されているさなか、自粛警察は、営業をしているお店を探し回り「このような状態でまだ営業しますか?」や「次発見した場合には警察に通報します」といった張り紙をするなどの行動をしているそうです。

 

なかには「バカ」とか「つぶれろ」なんていう落書きをする場合もあるそうです。

 

外出自粛が求められる中で、過剰なまでに他人に外出自粛を要求する人がおり物議を読んでいました。

 

私は、このようなニュースを見て、

 

イヤイヤ、張り紙してるあんたも歩き回っとるやんけ。あんたが自粛せーよ。あんたが捕まんでー。

 

と思っておりました。

 

実際、飲食店などの小規模事業者は売上がゼロになり、十分な補償を受けられないなか、お店を開けるという選択をしなければならないということも多いのでしょう。

 

コロナでの死亡者数は毎日数えられ報道されています。会社の倒産件数も報道されます。

 

でも、会社の倒産により死亡した人の数の報道は今のところ見たことがありません。

 

「会社の死は、すなわち人間の死」という言葉を言っている人をテレビで見かけました。

 

「すなわち」というのは「即ち」と書くことができ、即ということです。

 

会社の死。即、人間の死というのは少し言いすぎの感も否めませんが、まさにその通りだという人も中にはいるのでしょう。

 

そんなこんなで、私にとってはどこか他人事の感じで考えてしまっていましたが、先日まさに身近に事件としておきました。

 

大学に自粛警察が乗り込んできたのです!

 

ちょうど用事があり正門を通りがかったときに、いつもお世話になっている大学職員さん数名が、正門付近で自転車に乗った爺さんと何やらやり取りをしていました。

 

近所の人が何か用事があったのかな?とおもって通り過ぎましたが、後でこの爺さんが自粛警察だったということを耳にしました。

 

なんでも私が勤務する大学の体育会の部活の学生がグラウンドで自主練習をしていたことについて文句を言いに来たそうです。

 

うちの大学は、いわゆる地方大学であり、最近はコロナの感染者は出ていない県に所在しています。

 

そんな地方大学ではよくある話なのですが、体育会のガチンコでやっているいくつかの部活動に多くの学生が所属しています。

 

ようは、部活動で学生を確保しているのです。

 

もしこういった部活が無ければ定員割れは間違いないだろうなと思います。

 

普段からご指導されている監督や指導者の方(強化部の指導者の多くは大学の職員)は日ごろの活動だけでなく、選手の勧誘もしていて本当に頭が下がる思いです。

 

わたしはサラリーマンの時に、

 

会社にはいろいろな部署があるが、一番偉いのは新規の契約(顧客)を獲得することができる営業だと教えられ、実際に新規の契約(顧客)を獲得してくる営業の給与はかなり良かったものでした。

 

大卒後すぐにそういう世界にいた私からすると、うちの大学の部活動の指導者の給料が大学の教員よりも低いのはなんとも不思議な感じがします。

 

私の給料を下げてくれと言っているわけではありません。

 

現金比率がだいぶ低い今、給料が下がると追加投資ができなくなるのでそれだけは避けていただきたいのですが、学生を実際に引っ張ってきている部活の指導者はもう少し厚遇でもよい気はしています。

 

話がだいぶそれました。

 

自粛警察の話に戻ります。

 

そんなわけで、うちの大学からはいくつかの競技でプロや実業団に進む学生も毎年すくなからずいます。

 

そういった学生がグラウンドで自主練習をしていたのが気に食わなかった自粛警察が大学に乗り込んできたようです。

 

どんなクレームだったのかまで詳しくはわかりませんが、今後学生に危害が及ぶことがないことだけは願っています。

 

どうやら、大学の指示でいったん部活を全面的に中止するみたいですが、部活が動かないとうちの大学は学生募集の面でもピンチになる可能性は高そうです。

 

そうなれば、大学の死、すなわち教員の死となりかねません。

 

万が一大学の死があった場合に備えて、至急、米国株からの配当金という名の不労所得を増やしていきたいところです。

 

しかし、現金があまりありません。

 

ジーザス!!