スポンサーリンク

新型コロナウィルス感染症陽性率7%基準の根拠は?数字はうそをつかないがうそつきは数字で語る

f:id:siro-buta:20200511200901j:plain

 

今朝、大学に出勤する車のナビで、朝の情報番組スッキリがついていました。

 

なんでも、東京の新型コロナの検査数に対する陽性率がだいぶ下がってきていて、5/7日の陽性率が7.8%だったとのことです。

 

東京の陽性率は、当日に検査結果が判明しないことや、諸事象のため、一日単位で計算することはできず、前7日間の平均の検査数と前7日間の平均の陽性者数で算出しているそうです。

 

4月中旬には陽性率が最高で31.6%だったそうなので、ステイホーム週間の効果がかなりあらわれてきていると感じますね。

 

大阪は、自粛解除の基準として独自に大阪モデルというものを作成していますがその中で、7日間の陽性率が7%以下という基準を打ち出しています。

 

朝の情報番組スッキリの中では、東京もその7%に近づいてきましたという内容のコメントがなされていたように思います。

 

車を運転しながら聞いていた程度なのではっきりとし覚えていなくてすみません。

 

ただ、そのあとに、加藤浩次さんが、「この7%という基準は何なんでしょうか?」てきな発言をされ、そのあとの内容がとても印象的でした。

 

7%を基準としている理由がそのあとに説明されたのですが、その内容が、

 

陽性率が7%以上の国と7%以下の国では死者数(死亡率?)が大きく違う

 

ということでした。それだけしか説明されませんでした。

 

本当はもっと説明するべき部分があるのかもしれませんが、これだけの説明では、よくわかりません。なぜ7%で区切ったのかという説明としては意味不明です。

 

8%以上の国と8%以下の国で分けても両群の死者数は大きく違うでしょう。

 

5%でも6%でもそのあたりで区切ったら大きく違うでしょう。

 

私が間違っていて、本当は6%で区切るのと7%で区切るのでは志望者数や死亡率に大きな違いがあるのかもしれません。

 

この説明では大学院の修士課程どころか、卒業論文も通るかどうか怪しいと思います。

 

もちろんこの7%は研究に基づいたものです。

 

千葉大学の研究グループの研究があるとのことでした。

 

Global Comparison of Changes in the Number of Test-Positive Cases and Deaths by Coronavirus Infection (COVID-19) in the World

 

という論文題目で現在査読中のようです。

 

私、白豚英語論文を読むのが苦手です。。。。。

 

そんな私のために、千葉大学様は、4月21日にニュースリリースを公表されています。

 

内容を一部引用すると、

感染による死亡者数には地域差が大きいため、条件のよく揃っている西洋諸国について、感染による死亡者数と PCR 検査の状況を比較しました。人口で補正した死亡者数と PCR 検査数の間に関係はありませんでしたが、その陽性率との間には明確な相関が見られました。機械学習の解析によると、陽性率が 7%未満の国の死亡者数は陽性率がそれ以上の国の15%に過ぎませんでした。陽性率が 7.0〜16.9%の国と 17.0〜28.0%の国の間には推定死亡者数に差はなく、7%未満の陽性率を保つことが、死亡者数の抑制に重要と考えられました

 

http://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/files/2020/20200421covid19_PCR.pdf

から引用

 

ということです。

 

やはり7%以上か7%未満化で死亡率が変わっていることはわかりますが、なぜ7%で区切っているのかということがわかりません。

 

全然専門分野でもない英語の論文を頑張って読むほど頑張る気力はありませんのでこの辺でスルーしますが、機械学習の解析によると、という部分でこの「なぜ7%」なのかということが説明されているのかもしれません。

 

本当に6%で区切るのと7%で区切るのでは志望者数や死亡率に大きな違いがあるのかもしれません。

 

いずれにしても、テレビで流される数字の根拠は何なのかということに思いをはせることは大事だと思っています。

 

客観的な数字を出すと人は信じやすいです。でも、そもそも論が間違っていたり、都合の良い部分の数字しか示されないことはよくある話です。

 

「数字はうそをつかないが、うそつきは数字で語る」

 

この言葉、投資にも通じるところがあるような気がします。覚えておいて損はないと思います。

 

数字のリテラシーを高めましょう

siro-buta.hatenablog.com

 

siro-buta.hatenablog.com